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《更新情報》~プロレスあの日あの時~ 2月10日

2021.02.10

日本プロレス殿堂会、皆様いつもありがとうございます!
 
鈴木健.txt氏によるプロレスあの日あの時
殿堂記念館|プロレスあの日あの時が更新されました。
 
~プロレスあの日あの時~2月10日
 
1990年=新日本プロレス
歴史的ベルリンの壁崩壊!
新日本ドームに全日本参戦


****一部記事抜粋
日本のプロレス史を描くにあたり、新日本プロレスと全日本プロレスのライバル関係を抜きにしては語れない。この「あの日あの時」で紹介する出来事も、その土壌から起こったエピソードが多いのは必然と言える。
 
いずれも1972年に旗揚げし、ジャイアント馬場とアントニオ猪木の関係性がそのまま企業戦争としてシビアな対立を呼び、競争することで日本のプロレスシーンは発展を遂げた。そんな長きに渡る冷戦状態に変化が生じたきっかけは前年に続き2度目の開催となる新日本の東京ドーム大会だった。
 
ソ連勢のプロ参入が話題となった1989年4月24日の初開催から10ヵ月という期間を経て、ビッグエッグでのプロレス興行「スーパーファイトin闘強導夢」に打って出た新日本。当初の目玉は、アメリカ遠征でWCWのトップスターに成長したグレート・ムタがリック・フレアーに挑戦するNWA世界ヘビー級戦だった。
 
NWAのベルトもフレアーも、それまでは全日本の風景の中にあったもの。だがNWAそのものの体制が変わり、アメリカのテレビ王テッド・ターナーが買収する形でWCWが発足。各テリトリーのプロモーターによるカルテルだった組織は、一企業であるTBSが運営する“プロレス部門”へと変わった。
 
これにより、馬場が重んじた昔ながらのNWAは消滅。1989年3月8日、日本武道館で時のNWA王者リッキー・スティムボートと2代目タイガーマスク(三沢光晴)によるタイトルマッチが、全日本における最後のNWA戦となった。
 
長きに渡り、NWA世界ヘビー級王者を招へいすることができなかった新日本のリングに上がれば、フレアーも新鮮味がある。さらに武藤敬司がムタとなって凱旋とあれば東京ドームにふさわしいインパクトも得られただろう。
 
ところがこのプランは宙に浮いてしまった。2ヵ月後の4月24日、WCWのライバル団体であるWWF(現WWE)が日本で「日米レスリングサミット」を開催すると発表。そこに新日本も全日本とともに協力するとあり、WCWサイドが態度を硬化した。
 
目玉カードが吹っ飛んだことにより窮地に立った坂口征二は、前年6月に猪木から社長職を受け継いだばかり。そこで日本プロレス時代の先輩である馬場に協力を仰いだ。長きに渡る両団体の因縁は馬場と猪木によるものだったのに対し、かつて東京タワーズとしてともに暴れた坂口への悪い感情は馬場になかった。
 
前年の東京ドーム大会に関しても新日本から選手の貸し出しを申し入れられながら、報道先行となったことで不信感を抱いた馬場だったが、1月12日に坂口がキャピタル東急を訪ねて「全日本の選手を貸してくれませんか?」と単刀直入に言うと「いいよ。おまえが社長になったからお祝いだ」と即答。
 
これには「断られる覚悟でいった」坂口が一番驚いた。10日後の22日、新日本は2・10東京ドーム大会に全日本の5選手が出場することを発表。当初のメンバーはジャンボ鶴田、谷津嘉章、天龍源一郎、川田利明、そしてスタン・ハンセン。
 
両団体の選手が同じリングへ上がるのは、1979年8月26日に日本武道館で開催された「夢のオールスター戦」以来約10年5ヵ月ぶり。前年の1989年11月10日に東ドイツと西ドイツを分けていたベルリンの壁が市民によって破壊されたことにたとえられ「プロレス界のベルリンの壁崩壊」とファンは喜んだ。
 
その2日後の1月24日には鶴田&谷津の相手が木村健悟&木戸修、ハンセンの相手はビッグバン・ベイダー、そしてかつてジャパンプロレス時代に全日本マットでシノギを削った長州力と天龍が、小林邦昭と川田をそれぞれパートナーとし再会するタッグマッチも発表される。五輪コンビと新日本本隊、外国人エース同士のバトル・オブ・スーパーヘビーウェート、そして天龍同盟vs長州派閥と、対抗戦としては申し分ないラインナップと言えた。
 
さらに元横綱・北尾光司がクラッシャー・バンバン・ビガロを相手にプロレスデビュー戦をおこない、メインは猪木&坂口の黄金コンビ(これが2人にとって最後のタッグ結成に)が闘魂三銃士の橋本真也&蝶野正洋と対戦する世代を超えたタッグマッチが並んだ。確かフレアーとムタのNWA戦も夢のカードではあったが、歴史的背景や世間的注目度(元横綱のプロレスデビュー)、そして団体対抗戦の方が引きは断然強かった。
 
じっさい新日本vs全日本の対抗戦が発表されるや、チケットは1週間で完売状態に。そうした中で長州と天龍のカードが風雲急を告げる。まず1月31日に長州が「パートナーを小林からジョージ高野に替える」と発表。高野が昇り調子にあることを抜てきの理由とした。
 
これに対し2月5日には馬場が天龍のパートナーを川田からタイガーマスクに替えると発表。会見では馬場が自らの決断でタイガーを指名したと明かされたが、それより先にタイガーが立候補し、その申し出を受けて馬場が決めたという流れだった。
 
タイガーは左ヒザの手術とリハビリによる長期欠場から1月2日に復帰したばかりで、全日本本隊の人間として天龍同盟ともシリーズ中に対戦していた。だが、対抗戦ということで団体内の関係を超えた「全日本の代表」と馬場は判断した。
 
東京ドーム大会当日5日前のカード変更は
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